株式会社こびき屋

木の語り部通信

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「木こな」建物

仕口のかっちりした「木こな」建物『きこな』という言葉を御存知でしょう。

『あの人は大変きこな人だ』などと言いますが、実は『きこな』の語源は木にあるようです。木と木が互いに組み合いねじれ固まると、非常に頑固な結合になります。押しても引いても動かない、そういう状態を『木こな』と言います。そこには、単に頑固なばかりでなく、そこには、動じないという信頼性があるのです。

木は経年変化で寸法が小さくなりますが、木が狂うことにより、決して仕口が甘くなるような事はありません、その証拠に古い建築物を解体しようとしたなら仕口が硬くて、簡単には解体できないでしょう。

しかし、近頃はやりの、仕口の無い、単に金物や釘等で造られる建物には『きこさ』がありません。

こびきが木の狂う方向、使い勝手を見定め製材し、『大工』が加工し、狂って締まるように組上げる。

もしも木が、少しも狂わなかったら決して強固な建物は出来ません。それをうまく利用することで、逆に、強固な『木こな』建物が出来るのです。